中古住宅・マンションの購入で重要な項目

中古住宅・マンションの購入で重要な項目

マイホームを購入する際に、予算の都合で中古住宅を選ぶ方は多いと思います。
中古住宅は新築にはない魅力がいくつもありますが、長く住める住宅を選ぶためにもチェックしておきたい項目があります。こちらでは中古住宅・マンションを購入する際にチェックしておきたい項目をご紹介しています。

耐震性に問題がないか確認する。

マンション

日本は地震大国なので、長く住める中古住宅を選ぶためには耐震性を確認することが大切です。
中古住宅・マンションの耐震性は見た目で判断するのは難しいですが、建てられた時期によって耐震性を確認することが可能です。日本では1981年に耐震基準が大きく改正され、1981年(昭和56年)の6月1日以降に建築確認を受けて建てられた住宅は新耐震基準が適用された住宅・マンションです。

新耐震基準では、地震による建物の倒壊を防ぐだけではなく、建物内の人間の安全を確保することに主眼がおかれました。旧基準の震度5程度の地震に耐えうる住宅・マンションという規定が、新基準では『震度6強以上の地震で倒れない住宅・マンション』と変わりました。

我が国のマンションのストック総数は約601万戸であり、そのうち旧耐震基準により建設されたものが約106万戸存在しています。それらの多くは耐震性不足と考えられているのですが、マンションの建替えはこれまで183件、約14,000戸の実施にとどまっており、巨大地震発生に備えるためにも、耐震性不足のマンションの耐震化が緊急の課題となっております。

また、2000年にも再度耐震基準が改正されており、木造戸建て住宅の耐震性がさらに向上しました。
1981年6月1日以降に確認申請の許可を受けた建物であれば一定の耐震性がありますし、2000年以降の物件であればより安心と言えます。

リフォーム・リノベーションする価値が有る建物かを見極める。

近年では、生活スタイルの変化に伴い、リフォーム・リノベーションを踏まえて築古住宅や築古分譲マンションを購入する方が増加傾向にあります。しかし、劣化・陳腐化の激しい建物は多額の費用が必要となる場合があります。

特に防水や設備・電気機器などの劣化は、住む上での安心も相まって、莫大な費用を要する場合もあります。とりわけ、防水設備が劣化して全面防水の改修となると、多額の費用が発生するため、購入前には十分検討しなければならない項目です。改修金額が大きくなってしまうと、新築を買う金額とさほど変わらない場合もあります。

更に、外壁の大きなヒビ割れは建物の寿命を左右する可能性があるので、マンションの場合には、改修履歴などの書類が揃っているかは最低限確認しておきましょう。

必要書類とは建築確認申請書と完了検査済証のことを指し、これらの書類がないとリフォームやリノベーションなどの用途変更の申請が通らない可能性があります。また、書類がないと違反建築の可能性もあるので、書類がない場合は建築事務所に相談するようにしましょう。

札幌市にある当社では建築物全般の診断や調査、リフォームやリノベーション計画のご提案、用途変更申請業務などを行っており、住宅の購入やリフォームを検討されている方のサポートをいたします。
また、賃貸物件の経営や管理も行っておりますので、空家対策にお悩みの方もサポートいたします。多くの実績を持つ建築事務所ですので、札幌で建築事務所、コンサルタント会社をお探しの方はお気軽にご相談ください。