『防水について』

『防水について』

お盆が過ぎると、気温がみるみる下がり、7月の暑さが懐かしく思うほどの季節になりました。
気温の低下に伴い台風の季節となり、8月だけで8個の台風が日本列島に接近、上陸しております。

台風は風だけではなく大雨も発生させますが、この風や雨の防御をして、
建物と中の住民を守ってくれるのが、屋上防水となります。

防水の種類は、箇所によって分かれますが、おおむね屋上防水はアスファルト防水、シート防水(ゴム・塩ビ)、FRP防水であり、ベランダは概ねウレタン防水です。賃貸マンションでは屋上は、圧倒的にアスファルト防水です。

簡単にアスファルト防水について説明します。
アスファルト防水とは、合成繊維不織布にアスファルトを含ませコーティングした、シート状のルーフィングを幾重にも重ねる事により、水密性、耐久性に優れた防水層が構成されます。

皆さんも見たことが有るかあるかと思いますが、大きな溶融釜の中にアスファルトコンパウンドを高温で溶かして、張りつける光景です。
建設にい従事する職種で、『キツイ・キタナイ・危険』と言われる3Kの際たる仕事です。また臭いもきつく、環境問題もあって、徐々に敬遠されております。

近年では、トーチ工法がスタンダードになりつつあります。
賃貸マンションではほとんどがこのトーチ工法による防水です。

トーチ工法は、シートの裏面に既にアスファルトは張り付けられており、バーナーであぶり溶かしながら貼り付けますので、大きな溶融釜や、大量のアスファルトコンパウンドも必要が有りません、臭いもほとんど出ません。

施工性も良く、信頼性も高いですが、職人の技量によっては品質にバラツキもあります。また、新築のマンションの場合、2月又は3月の入居にターゲットに建物の完成を目指しますので、北海道の場合には、どうしても冬に屋上防水をしなければならず、零下、積雪があっての作業ですので、品質を保つ事も重要な要因となります。

台風や豪雪に耐えるアスファルト防水です。その性能によって、住んでいる住民を雨や雪から守り続けているおかげで、オーナーに家賃を頂いております。1年に2回は屋上を清掃してあげても良いのではないでしょうか。

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