一級建築士と言えども●●ではない!。

一級建築士と言えども万能ではない!
        (10月号 オーナーズビジョン株式会社 投稿記事より)

建築系の高校、専門学校、大学を卒業してからの就職先は自分の目的によって大まか4つの進路に分かれます。

意匠系の設計事務所であり、クライアントからの要望を聞いて建物の外観内観、間取りなどを建築基準法、消防法等すべての法規をクリアして計画する事を
①意匠設計と言います。
美的センスとコストも重視した意匠設計も求められております。札幌の六花亭の改修設計をした安藤忠雄さんは、このカテゴリーになります。
人体で言えば服装や化粧等を決める事になります。

②構造設計とは、意匠系設計事務所が描いた図面を基に木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など条件によって柱の太さや梁の大きさを決める骨組みを設計しますます。 
人体で言えば骨の太さを決める事になります。
  
③設備設計とは、 大きく分けて3種類あります。室内の温度や湿度を制御する「空調設備」。給水や排水を計画する「衛生設備」。
照明やコンセプトなどを計画する「電気設備」。これらの設計をまとめて設備設計と言います。
人体で言えば内臓や血管などの臓器となります。

最後に
④施工管理があります。
意匠・構造・設備設計で描かれた図面を基に、全ての図面を網羅して施工図を書き込み、その施工図を基に建物を建てていきます。
施工管理者はリアルな3次元のものを作りますので、意匠図では納まったかのように見える図面でも、実際には納まらない設計も多々あります。よって現場施工管理者は一通りの事を広く、浅くではありますが、多くの知識が必要という事はお分かりになるかと思います。

しかし国家資格を取得した一級建築士が構造における配筋や設備仕様の隅々まで深く知識が有るかと言うと、そこは疑問があります。

大手設計事務所になればなるほど、分業制になりますので、自分のテリトリー以外はわからない場合があります。

一昔前は設計事務所の一級建築士の意匠担当者は先生と呼ばれ、先生の指示や判断により施工管理者は建物を作っており、威厳も有りましたが、昨今では、多岐に渡る業務と効率化、更に十分な報酬を得られない場合もあって、現場監理まで目が届かなく、ますます現場での監理の要点やチェックがわかなくなってしまい、現場管理者にすべてをお任せの現場も多々あるのも現状です。

よって、
医者、税理士、弁護士と同様に一級建築士と言えでも、複雑さと知識の豊富、分業制によってオールマイティーに何でもきる人は稀なのです。

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