建築士業界は●●産業であります。

『建築士業界は労働集約産業』
        (11月号 オーナーズビジョン株式会社 投稿記事より)     

CADによる図面化で、作業効率やスピードは進化しましたが、基準法改正や市条例によって、建築士としての知識量もさることながら作業量すなわち、労働力も多く、一時は花形であった設計監理業も、責任と仕事量の多さと報酬のアンバランスな状況であります。

例えば新築の賃貸マンションの場合、設計者は竣工までどのような作業を行っていくか列記してみました。
1.法務局にて地籍測量図の入手
2.現地調査
3.行政との協議
4.基本プランの作成(ボリューム出し)
5.実施設計
 5-1.構造設計と設備設計との協議
 5-2.前面道路の確認
 5-3.共同住宅等の駐車施設設置に係る計画書の作成及び協議
 5-4.共同住宅 ごみ処理及びごみステーション設置計画書作成
 5-5.町内会長とのゴミステーション設置の協議及び同意
6.省エネルギー措置届出書の作成(外注になります)
7.確認申請書の作成(委任状・申請書・概要書・工事開始届)
8.行政もしくは指定検査機関に確認申請の提出
9.確認申請書における検査機関からの是正及び修正業務
10.業者からの見積りの精査と調整
11.配筋検査及びコンクリート立会などの監理
12.中間検査依頼書の作成及び立会(2階スラブ)
13.設計事務所検査
14.オーナー検査立会
15.指定検査機関による完成検査(消防検査など)
16.工事完了届の提出

確認申請に必要な図面枚数は最低でも意匠だけでは18枚程度しかないですが、実施設計途中でも、構造設計者や電気・設備設計との摺合せや整合性の確認を順次していきます。

それ以外の作業として申請書の作成や協議、そして検査立会など、いかに業務を遂行する上で労働力が必要か理解できるかと思います。

また、
図意匠担当の建築士は意匠図、電気図及び設備図の全て図面に印鑑を押さなければなりませんので、

労働力も必要と同時に一級建築士は責任も大きいのです。

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